弦について

ギターをよく知らない人のため(?)にギターのマニアックな話を。
その壱「」。

ギターは弦楽器ですから弦を張らないと音がなりません。
弦にもいろんな種類があってギターの種類との組み合わせで音が全く変わります。

が、今回はギターの種類はエレキ、しかもジャズでよく使われるフルアコ(フルアコースティックギターの略)に張る弦のお話。

弦交換の流れに合わせて説明していきましょう。

まずは弦をはずします。はずすとギターはカッコ悪い。

次に指板のメンテナンス。お掃除してから乾燥を防ぐために植物性オイルを塗ります。

弦交換のついでにボディも磨きます。車用のワックスでピッカピカです。車用のワックス使うとは驚くかもしれませんが腕のいい楽器職人が言うので間違いないです(ただし表面仕上げの違うギターについては知りません)。

やっと弦の種類の話ですが、ジャズでよく使われるのは表面がツルツル加工されたフラットワウンドというもの。音が丸っこくなります。
ところで普通のギターは弦が6本ですが、高い音のする方から2本または3本は本当にタダの鉄線。残りは鉄線の周りに更に鉄を巻いた巻き弦になっています。鉄といっても材質は鉄じゃないでしょうね。なんだろ?(あまりそこまで気にしない)

今日張ったのは普通にエレキギターで使われるタイプのラウンドワウンド。違いがわかりますかね?巻き弦がギザギザしています。音もギラギラした感じになります

今回張ったのはダキストの012のセット。弦の太さにも色々あって、ギタリストの間では1弦の太さを言うと話が通じます。パッケージにも大きく012と書かれてますね。大体1弦の太さに合わせて他の弦の太さも変わります。写真では右下に書かれているけどつぶれて見えないですね。
弦は一般的には太い方が太い音が出るのでジャズ系の人は太いのを好む傾向が強いです。先の1弦の太さで言うと、ロックでよく使われるのは009〜011くらい。ジャズでは011〜013、人によっては014を使うツワモノもいます。
また、欲張りになってくると低音弦は細目がいいけど高温弦は太目がいいとか言って011のセットを買って1弦、2弦だけ012のものを買って張るということもします。

太い音が出るからといって太くすればいいかというとそれは個人の好みとかプレイヤビリティとか楽器との相性のバランスで、一概に太くすればいいってもんではないです。

弦は6本セットでラウンドワウンドの場合安いものは300円台から、高いのは1000円台くらい(それより高いのは見ない)。フラットワウンドはそもそも作ってるメーカーが少なくて大体700円〜1200円くらい。交換頻度は人によりますがプロの場合ライブの度に換える人も財布が泣きますね。普通は1ヶ月程度でしょうか。私はケチんぼなのでもうちょっとねばります。ただ、フラットワウンドの場合はある程度伸びきって死に始めた弦の方が良いという人もいてそういう人は年単位だったりするみたいです。

奥が深いでしょう???

友達がギターの歴史について書いています↓
http://blogs.dion.ne.jp/classicline/archives/1097270.html
http://blogs.dion.ne.jp/classicline/archives/1156457.html