ダ・ヴィンチ・コード


ダン・ブラウン, 越前 敏弥 / 角川書店(2004/05/31)
Amazonランキング:331位
Amazonおすすめ度:
宗教に無関心な人こそ読むべし!
評判どおり面白い
この本は、ページをめくる手を休めさせてくれない。


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Amazonランキング:438位
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宗教に無関心な人こそ読むべし!
評判どおり面白い
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みなさん、もう読みました?映画観ました?

断言します。

映画を観る前に読んだ方がいい。

いや、むしろ映画は観なくても良いかも。
映画だけを観た人のよくある感想。
「展開が早すぎてよくわからない」「話が難しくてわからない」
当たり前です。本を読んだ人でもあれではよくわからないです。

ちょっと映画の方はひどすぎですね。駄作と言ってもいい。本を読んだからかもしれないけど、本の場合は映画のセリフに出てこない登場人物の心の中のセリフがたくさんあるわけです。その心の中のセリフにその人物の行動の理由だったり話の重要な部分が書かれていたりするのですが、映画ではそれが全く伝わってこない。演技が下手なのか脚本がいけないのか。
例えば銀行の責任者が主人公達を一旦は逃げさせたかと思えばいきなり彼らに銃を向ける。映画だけ観た人はなんでこの人がこんな行動を起こしたかわかるでしょうか?わからないでしょうねぇ。本では彼の心中がちゃんと書かれていて筋が通っているんです。話の全体からするとあまり意味の無いシーンなんですがそれなら思い切ってがっぽりあのシーンをはずしてしまうかもっと細かくするかすればよかったのにと思います。

もっとひどいのは、映画瓦版でも書かれていますが主人公二人の謎解きプロセスがあまりにも軽く扱われていて全くハラハラしない。そもそもなんで彼らは謎解きをしているのか映画を観ている人は理解できただろうか?

とまあ映画に対しては文句を言い始めたら限りないのですがそれは本が面白かったことの反動でもあるわけで。本のほうはそんなに期待せずに読んだのでばっちりあの世界観に引き込まれてしまい、2日で読みきってしまいました。「全世界を寝不足にした」というふれこみにも納得。「24」を観たときと似ていて、次の展開を読みたくなるように巧みに書かれています。

どうせ本を買うなら物語の中で語られる絵の写真がついている文庫本がお薦めです。