Relaxin' Miles Davis Quintet
いわゆる名盤。「ジャズ聞くなら何がいい?」と聞いて「マイルス(・デイビス)だね」と答えられた人は数多いと思う。私の場合もそれで、高校の時にジャズライフだったかスイングジャーナルのマイルス特集を読んで田舎な地元のCD屋さんに行って探すと「ラウンド・ミッドナイト」を見つけたのでそれを買って聞いたのだけどいまいち自分の持っていたジャズ感とはちょっと違っていた。そのマイルス特集でもマイルス初期の代表作としては「ラウンド・ミッドナイト」を挙げていた。
今思えばあの時にこの「リラクシン」を先に聞いていればその後の「マイルスいまいち感」はなかったかもしれない(いや当初はハードロックとかヘビメタ聴いてたから「フォア・アンド・モア」の方がよかったかな)。
いずれにせよおそらく初心者に聞きやすいのは「ラウンド・ミッドナイト」よりも絶対にこっちだと思う(名演というやつは大体初心者にも聴きやすい)。1曲目、3,5曲目あたりは有線でしょっちゅう流れているのでスタバなんかでなんとなく耳にしたことがあるでしょう。題名の通りリラックスして聴ける演奏が多いのでおやつの時間や夜のバータイムに一人でくつろぎながら聴きたい一枚。でも中身は超名演だけどね。
このアルバムレコーディングの背景はRelaxinで検索すればいっぱい出てくると思うので省略するとして、とにかくマイルス初期の黄金クインテッド(5人編成)のメンバーによるビ・バップ以降&モード以前の最高の演奏がつまった一枚。テナーのコルトレーンはちょっといもっちい演奏をしているがその他の4人は聴き所満載。
- If I Were a Bell
- You're My Everything
- I Could Write a Book
- Oleo
- It Could Happen to You
- Woody 'N You
Miles Davis(tp)
John Coltrane(ts)
Red Garland(p)
Paul Chambers(b)
Philly Joe Jones(ds)