コールドマウンテン

コールドマウンテン

映画コールドマウンテンを観た。

映画瓦版の批評によれば、反戦映画だそうだ。確かにこの映画に描かれている戦争の描写にはハリウッド映画にありがちな戦争をかっこよくみせるようなものが全くない。最初の戦闘シーンに始まり、戦場の裏で起きている子供を人質に取られるシーン、脱走兵狩りのシーン等、ハリウッド映画なら(いいすぎ?)ハラハラドキドキなシーンに作り上げられそうな場面も、戦場における人の冷たさ、戦争による人の豹変などをテーマに暗く冷たく描かれている。

ストーリーの骨組みは主人公インマン(ジュード・ロウ)とエイダ(ニコール・キッドマン)のラブ・ストーリーだが、その二人が再会するまでにそれぞれに起きていく出来事を通してそういった戦争の悲惨さを訴えているようだ。

全体的に暗くラブストーリーとしては弱め。でも最後のラブシーンはとても官能的。少し救われる。

ところで、、、

インマンの話で途中に未亡人が出てくるのだが、「誰だ?このすごい美人?」と思ったらナタリー・ポートマンじゃないですか。キャスト見るまで気づかなかった。今思ったけどエイダ役がナタリー、未亡人役がニコールではないこのキャスティングがナタリーの出てくるエピソードのミソだったりして(笑)。

まあそれはともかく個人的にはナタリーのシーンがこの映画のポイントかな。あとは最初の戦場シーンは必見。戦場シーンに関しては監督の音声解説を聞くとどういうのを意図して撮っているかがわかって2度楽しめる。

レンタルDVDでは監督の音声解説が聞けますが、その中の話によればナタリーのシーンについては未公開になったシーンがたくさんあるとか。

コレクターズエディションには収録されてそうですね。観たいーー!!
コールドマウンテン コレクターズ・エディション